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【独学】国内旅行業務取扱管理者の合格体験談|知識ゼロから300時間で受かった勉強法

こんにちは。今回は、国家資格「国内旅行業務取扱管理者」に独学で合格した体験談をまとめました。

私は旅行業界の経験もなく、正直スタートはゼロからでした。
旅行好きというわけでもなく、普段から旅行はあまり行かないタイプです。
そんな私でも合格できたので、これから受験を考えている方の参考になればうれしいです。

目次

この情報が使える期間について

私が受験したのは2023年9月です。
勉強する中で過去5年分の過去問に取り組みましたが、
毎年、出題の傾向は大きく変わっていない印象でした。

そのため、この内容は2024年度以降もしばらく有効だと思っています。
ただし、試験形式が大きく変更された場合は、この限りではありませんのでご注意ください。

前提知識はほぼゼロだった

まず私の前提学力についてですが、旅行業界の経験は一切ありません。
観光や旅行に関する知識も、まったくの初心者レベルでした。

地理も大学受験では使っておらず、ほとんど知識がない状態。
思い出すのは中学や高校の修学旅行くらいです。

そんな自分でも合格できたので、
知識がない方でもチャンスは十分あると感じています。

実際の試験結果を公開します

本番の点数は次のとおりです。

  • 旅行業法:100点中88点
  • 約款(契約ルール):100点中88点
  • 運賃:50点中42点
  • 観光資源:50点中40点

全体としてバランスよく得点できたと思います。

使用した参考書と過去問について

使った教材は、有名な参考書3冊です。
それに加えて、過去問を1年分だけしっかり解きました。

ここでポイントなのが、ホームページに掲載されている過去問は「解答のみ」で、
解説がないという点です。

そのため、4年分は軽く目を通す程度に留め、
残り1年分はYouTubeの解説動画を見ながら丁寧に勉強しました。

正解の理由や間違えた原因を一つ一つ確認したことで、
理解が深まり、確実に得点につながったと感じています。

学習期間と勉強時間はどれくらい?

勉強を始めたのは4月からでした。
試験がある9月第1週まで、約5ヶ月と1週間の勉強期間です。

平日は1〜2時間、土日は3〜4時間を目安に学習し、
合計で約300時間ほど勉強したと思います。

目安として、短くても150時間、可能なら300時間以上
確保すると安心です。

私の感覚ですが、3ヶ月だと少しタイトに感じました。
余裕を持ちたい方は半年かけてコツコツ進めるのがおすすめです。

国内旅行業務取扱管理者は意外と難しい

試験範囲は意外と広く、内容も細かいです。
国内旅行だけでこの難しさなら、総合旅行業務のほうは
さらに難しいのかもしれません。

「国内は簡単」と言われることもありますが、
実際に勉強してみると、決して油断できる内容ではありません。

私自身、かなり真剣に取り組みましたし、
知識ゼロの状態では、やはり時間がかかると実感しました。

科目別の勉強法:旅行業法

旅行業法は、過去問でも高得点をキープできた科目です。
実際の試験でも88点を取ることができました。

使用したのは、有名なユキヤの参考書2冊です。
このうち、分厚い方を「問題集」、もう一方を「教科書」として使いました。

教科書は約100ページ、問題集には62問が収録されています。
この問題集のすべての問題に「なぜその答えなのか」を説明できるレベルまで
仕上げれば、80点以上は十分狙えると感じました。

ただし、私のように知識ゼロで始める場合は、
いきなり問題集から入るのはおすすめしません。

まずは教科書をしっかり読み、全体の構造を理解してから
問題演習に入るのが効率的です。

教科書の読み方と問題集の使い方

私の勉強法は、まず教科書を5周通読することから始めました。
期間は4月〜5月の2ヶ月間で、細かい欄外までしっかり読みました。

このときは「覚えるぞ」と気負わず、
あくまで小説のように読み流すような感覚で進めました。
理由は、範囲がとにかく広くて内容も難しく、
いきなり暗記しようとしても挫折しそうだったからです。

5周読み終えた時点で、理解度は5割くらいかなという印象でした。
教科書には少しだけ問題も載っているので、それに取り組むことで
どんな難易度の問題が出るのか感覚を掴めました。

ただし、ここでも無理に覚える必要はないと思います。
ストレスを感じず、とにかく読むことを重視しました。

問題集は7周して徹底的に仕上げる

6月からは、問題集の演習に切り替えました。
この問題集を3ヶ月かけて、合計7周取り組みました。

問題を解きながら「なぜその答えになるのか」
その根拠まで含めて理解し、解説も全て暗記するつもりでやりました。

教科書にはほとんど戻りませんでした。
数カ所だけ、理解が不十分なところがあったため、
そこだけ教科書を読み返しましたが、それ以外は問題集一本です。

正直、教科書を読んだ記憶は3ヶ月後には
ほとんど残っていませんでした。
つまり、最終的な知識の土台は問題集にあると実感しました。

この問題集の問題をすべて理解し、解説も覚えていれば、
過去問や本番でも80点は取れる力がつくと思います。

教科書と問題集、どちらを重視すべきか?

教科書の方が扱っている範囲は広く、
中には試験に出ない細かい知識も含まれています。

一方で、問題集は出題されやすいポイントに絞られています。
つまり、合格点を確実に取るには問題集の内容が重要です。

最初から教科書を丸暗記しようとするのは効率が悪く、
そこに時間をかけるのは正直もったいないと感じました。

私のように教科書を先に読んでから問題集に進む方法、
あるいは問題集から入って、わからない部分だけ教科書で補う方法、
どちらでも大丈夫です。自分に合ったやり方を選べばOKです。

過去問の活用法と注意点

問題集を7周したあと、過去問を5年分解きました。
ただし、解説が入手できたのは直近の1年分だけでした。


「なぜ間違えたのか」「どう解けばいいのか」まで丁寧に確認しました。

その後は、回答を書き込んだ問題用紙を5周通読。
これは解くというより復習目的で使いました。

その結果、過去5年分すべてで80点をキープできたので、
やはり問題集の仕上げが重要だったと確信しました。

本番で多少ひねった問題が出ても、
60点は確実に取れるレベルまで達していたと思います。


約款の勉強法も同じアプローチでOK

約款(契約ルール)についても、勉強法は旅行業法とほぼ同じです。
実際、私の本番の点数も旅行業法と同じく88点でした。

使用したのは、同じシリーズの教科書と問題集の2冊です。
教科書は約150ページ、問題は約80問ありました。

学習の流れも全く同じで、
教科書を2ヶ月で5周、問題集を3ヶ月で7周、
さらに過去問5年分を活用しました。


直近1年分だけですが、それでも充分合格レベルに到達しました。


運賃の勉強は一工夫が必要

運賃計算に関しては、他の科目と違って苦戦しました。
最初は教科書を読んでみたのですが、まったく理解できませんでした。

これは困ったと思い、YouTubeで講義動画を探して、
いろんな方の説明をバーッと見て回りました。

ただ、講義動画は流し見が多く、
結局、実際に自力で解けるようになったのは
問題集に載っていた40問だけです。

その状態で過去問に取り組んだところ、正答率は約50%でした。
つまり、問題集の40問だけでは足りないというのが正直な感想です。

本番では50点中42点を取れましたが、
もう少し過去問の数をこなしておけばよかったと反省しました。


運賃は何問もこなすのがコツ

私がもしもう一度受験するとしたら、
問題集の40問をしっかり解けるようにしたうえで、
過去問を3年分くらい解いて自力で正解できるレベルまで持っていきます。

旅行業法や約款は問題集だけで十分対応できますが、
運賃だけは別です。出題パターンも多く、慣れが必要です。

なので、一問でも多く問題を解くべき科目は運賃です。
逆に、旅行業法や約款に時間をかけすぎるのは非効率かもしれません。

国内観光資源の勉強法|ポケット問題集一本でOK?

使用したのは「ユーキャンのポケット問題集」のみ

国内観光資源の勉強には、「ユキのポケット問題集」だけを使いました。
教科書や他の問題集は一切使っていません。

実務関連の他科目と同じく、この分野でも教科書は使っておらず、
この一冊に全てをかけたという感じです。

勉強期間は1ヶ月だけで集中

勉強を始めたのは8月に入ってから。
この1ヶ月間で集中してインプットを行いました。

正直、この作戦はうまくいったと思っています。
なぜなら、観光資源の勉強は暗記がメインだからです。

早い時期にやってもどうせ忘れてしまうので、
直前に詰め込む方が効率がいいと感じました。

月別の学習スケジュールをまとめると…

  • 4〜5月:旅行業法と約款(教科書の通読+演習)
  • 6〜7月:運賃の演習+旅行業法と約款の問題集周回
  • 8月:観光資源のインプット+他科目の復習

このように時期ごとに科目を集中させたことが、
効率の良さにつながったのかなと思います。


ポケット問題集だけで何点取れる?

このポケット問題集を12周やり込みました。
ペースとしては「3日で1周」くらい。

その結果、本番では50点中40点を取ることができました。

感覚としては、6割〜8割は狙える問題集です。
でもそれ以上を狙うのはちょっと難しい印象でした。

覚えた範囲について

  • 一問一答の正解部分は全て暗記
  • 地図ページの赤字部分だけ覚えた
  • 付録の日本地図の赤字も覚えた

特に、付録の地図もよく出題されると感じました。
ここをおろそかにすると、意外と落とすので要注意です。


ポケット問題集の限界と心構え

実際に落とした10点分は、ポケット問題集には載っていない内容でした。
なので「これだけで全てをカバーできるか?」と聞かれると、
正直「網羅性には限界がある」と思います。

ただし、合格点(6割)を確保するならこの一冊で十分です。

観光に詳しい人の体験談だと、
「地図を何冊も使った」「旅行好きだから覚えられた」
というような話もよくありますが、旅行に詳しくない人にとっては、
この問題集だけでもかなり大変だと思います。

私自身も12周回してやっと…という感じでした。
「完璧に覚えた」というより「最後の1ヶ月で詰め込んだ」
というのが正直なところです。


自分に合った範囲で勉強すべき理由

観光資源は暗記量が多いです。
なので、自分で「この範囲だけやる!」と決めた方が
結果的には合格に近づけると思います。

私はポケット問題集に出てきた内容だけに絞り、
**「ここだけは100%正解する」**という意識で勉強しました。

これが、広げすぎて中途半端になるのを防いでくれたと思います。


教材の最新版について注意点

教材について1つだけ注意があります。
教科書や問題集は、毎年4月中旬〜下旬に最新版が発売されます。

私はそれを知らずに、4月頭に1年前の版を買ってしまいました。
その後すぐ最新版が出たので、慌てて買い直しました…。

とはいえ、1年で大きく内容が変わることは少ない印象でした。
ですので、1月〜3月に勉強を始めたい人は、
前年の教材でスタートしても大きな問題はないと思います。


最後に|私の体験が誰かの役に立てば

以上が、私の国内旅行業務取扱管理者試験の合格体験です。
少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

ご質問などあれば、コメントいただければ返信します!
ただ、私はプロではなくただの受験者なので、
内容に誤りがあったらすみません。

また、試験から時間が経てば記憶も曖昧になるかもしれません。
その点もご理解いただければ幸いです。

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